


信託とは?
自分の信頼できる人に大切な資産を託し、管理・運用してもらう。それが「信託」の仕組みです。信託銀行においては、個人や企業のお客様から金銭、不動産、有価証券といった様々な資産をお預かりして、より安心で効率的な運用をサポートしています。お客様の幸せな未来を実現できるように、預金や貸出といった銀行業務だけでなく、資産に関わる幅広いニーズに応えています。
三菱UFJトラストシステム
の事業
そんな信託銀行の業務をITで支えているのが、私たち三菱UFJトラストシステム。 ITプロフェッショナル集団として、三菱UFJ信託銀行および日本マスタートラスト信託銀行の2つの銀行に対して、最適なシステムを提供しています。その目的は、システムを通じて、信託銀行をご利用されるお客様の大切な想いに応えること。たとえば、「資金を増やして、子どもの将来に役立てたい」といった個人のお客様の想い。また、「従業員の退職後の生活を保障するために、企業年金を導入したい」といった企業のお客様の想い。そういった様々な想いに応えるために。
ここからは私たちの事業について大きく4つに分けてご紹介します。
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業務システム
いまや金融サービスとITは、切っても切り離せない関係性。ATMやインターネットバンキングといった銀行システム、お客様が資産の運用状況を閲覧するためのディスクローズシステム…など、信託銀行の業務を支えるシステムは、約300種類にも上ります。これらのシステムの開発により、お客様が安心かつスピーディにサービスをご利用いただけるように支援しています。
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DX 推進
一人ひとりがもっと多様な働き方を選択できるように、私たちは、信託銀行やグループ各社のデジタル化を推進することで、業務の生産性を改善しています。たとえば、社員同士が情報を共有できるチャットツールの導入・開発、モバイルデバイスを利用するための環境構築など、ITを通じて、人と人がオープンに繋がることのできる、社員が自由に働ける環境づくりを推進しています。
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デジタルビジネス
推進AIやブロックチェーンをはじめとする先端技術があらゆる金融システムに大きな影響を与えてきています。私たちは、AIの活用やUI・UXデザイン、ブロックチェーン、クラウドなど、先端技術に関わる実証実験などを通じて技術力・ノウハウを蓄積し、FinTechやデジタル化を推進しています。また、社会情勢に合わせた最適なソリューションを提供することで、信託銀行が掲げるビジネス戦略の達成にも貢献しています。
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プラットフォーム
信託銀行の場合、わずかなシステム障害も、お客様の大切な資産に関わる重大な問題です。システムが安定的に稼働できるように、サーバーやネットワークといったシステム基盤を日々管理し、障害があれば迅速に復旧活動に取り組みます。
金融×ITの未来
従来の金融業界では、銀行の手続きはお客様が店舗に出向いて行うことが当たり前でした。しかし昨今、私たちの生活はテクノロジーの進化により大きく変わってきています。スマホでも簡単に支払いができるキャッシュレス決済、AI を活用した資産運用、ブロックチェーンによる安全な取引など、金融サービスも急速に変化しています。さらに今後は、テクノロジーの力を最大限に活用することで、お客様の課題に対して前例のないソリューションを提供することも可能となります。
「金融×IT」には、無限の可能性が広がっており、未来を見据えた新しい挑戦が必要です。だからこそ、私たちは業界に先駆けて先端技術を活用し、新たなビジネスモデルの創出や、既存システムの再構築にチャレンジしています。ここからは、「金融×IT」の未来に向けて、先端技術を活用したプロジェクトの一部をご紹介します。
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デジタル証券の約 8 割に活用される
『Progmat』日常のちょっとしたスキマ時間を利用して、あなたが応援したい会社に 1 口 1000 円で投資する。そんな未来を実現させるのが「デジタル証券」です。デジタル証券とは、ブロックチェーン技術を活用し、従来の紙ベースの有価証券をデジタル化したもの。煩わしい金融機関の手続きや手数料はほとんどなくなり、誰もが気軽にネットやアプリで投資できます。また、将来的には飛行機、ロケット、絵画やワイン、あらゆるものをデジタル証券で権利化することが可能です。実は、日本のデジタル証券取引の約 8 割に使用されているのが『Progmat』という当社が開発したプラットフォーム。投資に新たな選択肢を増やすべく、現在は様々な協力会社と連携しながら、その普及に努めています。
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年金資産の運用をサポートする
『D-Canvas』急速に進む少子高齢化。公的年金だけでは将来の生活保障が難しいとされる日本において、老後を見据えた資産形成は切実な問題です。近年では、「企業型DC」といった制度を導入する会社が増えています。企業型DCとは、社員が将来受けとる自分自身の年金を、前もって投資に使える制度。将来の年金資産を増やしていくことで、豊かな人生を育めます。しかし、導入企業が増える一方、加入者は減少傾向にありました。その理由の多くは、「資産運用に対する心理的ハードルが高い」、「WEBサイトへのログイン操作が面倒くさい」といったもの。そこで当社は、銀行業界初となる企業型DC運用アプリ『D-Canvas』を開発。誰もが安心して将来設計できるように、システムの側面から資産形成をサポートしています。
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勘定系システムのモダナイゼーション
金融業界では、「勘定系システム」の老朽化が課題となっています。勘定系システムは、その名の通り「お金の勘定処理を行うシステム」のこと。ほぼ全ての銀行業務に関わる基盤のシステムです。当社の『勘定系システムのモダナイゼーション』は、そんな勘定系システムを、最新のシステムにアップデート(モダナイゼーション)する取り組み。具体的には、これまで依存関係にあったシステム同士を切り離し、部分的な故障が他のシステムにまで波及するリスクを抑えます。また、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を外部にも公開することで、様々な企業と連携しながら、新たな金融サービスを共同開発できるように。長期に渡る大規模なプロジェクトですが、実現すれば、金融業界の改革と言える取り組みです。