出産・育児の経験が仕事への思いを一層強いものに
私は、2回の産前産後・育児休業を取得しました。私は出産・育児を迎えるにあたっては、この制度以外にも様々な制度を活用しました。中でも妊娠初期につわりがひどかったので、時間をずらして出勤できる時差通勤制度はとても助かりました。
また、現在も子供が小さいため、短時間勤務制度を利用中です。限られた時間の中で仕事をするのは大変ですが、おかげで時間の使い方もうまくなったように思います。
私が一番「当社で働いていてよかった」と思うのは、こうした制度があることだけでなく、上司をはじめ、周りの方のサポートが手厚いこと。妊娠がわかったときも「仕事を続けたい」という気持ちを上司に相談したところ、私の体調や今後のキャリアなどを一緒に考え、一番私に合った働き方を選択できたので仕事を続けていく決心がつきました。また、それまで以上に気遣ってもらえ、私が忙しい時に、同僚・先輩たちがさりげなく手伝ってくれたことには今でも感謝しています。これからも仕事と育児と家事を両立させる“働くお母さん”であり続けたいと思っています。
男性の育児参加が普通だと言える時代に
厚生労働省の報告によると、男性が家事・育児に関わる時間を先進各国で比較すると日本は最低の水準だそうです。
当社ではワークライフバランスの実現に向けた取り組みが進んでおり、男性の育児休業取得も徐々に増えています。私もその一人で、半年間、家族と密な時間を過ごしました。職場で取得の相談をした際も快く受け入れてもらえ、取得に向けて計画的に仕事を進めたことから実務への影響もわずかでした。
育児の大変さと家族の大切さを実感することによりこれからの人生設計についてもしっかり考えることができました。
当社では毎年夏に、親の働く職場を見学する「こども参観」を実施しています。親子間の対話の後押しと職場での育児理解の促進ために立ち上げた企画です。私も企画の立ち上げに関わっており、今でもこの企画が続けられる社風には誇りを持っています。小学生になった長男もこの「こども参観」に参加、私が堂々と働く姿を見せることができました。