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イノベーション&DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み

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執行役員 小倉 哲哉

イノベーション&DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み

今の時代、ITは本当に変化が激しく、だからこそ面白い世界です。世の中がITによって変わっていく中、私たち三菱UFJトラストシステムも正面からITに取り組み、新しいことにチャレンジしながら変化を創り出しています。

システム開発には「バイモーダル(2つの流儀)IT」という考え方があります。安心・安全な社会インフラとして、高い品質と信頼性が求められるITを“モード1(守りのIT)”、新たなビジネス価値創造を担うITを“モード2(攻めのIT)”と言います。

これまで“モード1”中心だった当社において、この“モード2”で三菱UFJ信託銀行グループのDX戦略を実現する為に、2017年7月に『ITイノベーション推進部』を創設しました。
この部のメンバーは若手社員を中心とし、私も一緒になってAI、ブロックチェーン、クラウド等の新技術に触れ、実際にシステムに適用できるよう、PoC(Proof of Concept:概念実証)やR&D(Research & Development:研究開発)というかたちで試行錯誤を積み重ねてきました。
その中には、途中で断念したものも数多くありますが、花開いた新規ビジネスが、情報銀行(『Dprime』 ※1)やトークンビジネス(『Progmat』 ※2)で、新しい信託ビジネスのプラットフォームとして、自信をもって多くの人に使っていただけるシステムです。

  • ※1:個人の明示的な同意に基づいてお預かりしたパーソナルデータを、三菱UFJ信託銀行による厳正な審査を通過した企業に活用してもらうことで、データを提供した利用者は新しい体験や自分にあった商品やサービスの提供を受け取ることができる仕組み
  • ※2:ブロックチェーンを活用して三菱UFJ信託銀行が提供する、デジタル証券を発行・管理するプラットフォーム

今後の展開

情報銀行やトークンビジネスは、ビジネスとしては、これからもっともっと大きく成長させていく必要があります。
その他にも、AI×データの活用ツールとして、三菱UFJ信託銀行とスタートアップ企業と3社協業により開発した、専門知識がなくてもAI開発ができる『AISeed』や機械学習プラットフォームである『DataRobot』の導入等、実現できたことはたくさんあります。
引き続きIT技術を使い、信託ビジネス戦略の実現に貢献していくことは当然ですが、私は次のステップとして、会社全体で誰もがDXを実現できる力を付ける必要があると考えています。

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私たちが持っている信託銀行の幅広い業務知識や、ビジネス部門(三菱UFJ信託銀行・日本マスタートラスト信託銀行)と一緒に課題の解決策を考えようとするマインドに加え、“モード1”・“モード2”のどちらにも対応できる人財を増やす必要があると考え、2021年10月、ITイノベーション推進部内に『バイモーダルIT室』を立ち上げました。

『バイモーダルIT室』には、既存の様々なシステムを担当している社員が集まり、新しい技術や開発プロセスを学びながら、新しい信託ビジネスの準備を進めています。
更には、そのスキルを担当している業務・システムで活用するとともに、他の社員にも伝えて行くことによって、会社全体のレベルを上げて行くことを狙っています。
将来的には、既存システムに最新技術を適用するプロジェクト(モダナイゼーションと言います)を企画・検討できる社員を育てることも目的とし、その第一歩を踏み出したところです。

私は、これからもこのワクワクする世界で、社員と楽しみながら、全社一丸の先頭となってチャレンジしていきたいと思っています。