人の将来に、前向きな影響を
与えられるようになりたい。
信託銀行のエンジニアに興味を持ったのは、資産運用や年金管理といったサービスを通じて、誰かの人生設計に役立てると思ったからです。一時期は高校教師を志していた私。大学時代はタイの山岳地帯を訪れて、集落の子どもたちに勉強を教えるなど、ボランティア活動にも取り組んでいました。人の将来に前向きな影響を与えられたら、という想いが強くあったからです。現在は、お客様の資産を増やし、豊かな将来に貢献できる受託財産業務の領域に携わっています。最近、私が開発したのは、世界中の投資マーケット情報を一元管理するシステム。従来のシステムでは収集できる情報が限られており、株式や為替、投資商品といったデータの一部を資産運用のプロである信託銀行の「ファンドマネージャー」が、自ら収集・分析していました。しかし、この新しいシステムを導入することで、膨大なデータ同士を自動で連携することができ、より効率的で正確な投資判断が可能となります。
資産運用のプロの視点を、
自分のものに。
大切なのは、信託銀行の業務を自分ゴトとして深く理解し、ユーザーからどんなシステムが求められているのかを正確に捉えること。ユーザーと一言でいっても、その業務内容は多岐に渡ります。毎時間、株価の変動を細かく分析していることもあれば、月ごとに顧客に向けた資産運用レポートを作ることもある。それぞれの業務に応じて、求められるデータの更新頻度や優先順位は大きく変わってくるのです。最初は右も左も分からなかったので、受託業務にまつわる資料を片っ端から読み込みました。また、資料を読むだけでは理解が深まらないと思い、チーム内に向けて自ら勉強会を開いたり、確定拠出年金や積立NISAといった投資サービスに関しては、自分も顧客として利用してみました。地道な努力を重ねるうちに、徐々にではありますが、ファンドマネージャーの求める機能がパッとイメージできるように。「こんな機能が欲しかったんだ」そう言っていただけたときは、努力が報われたようでとても嬉しいです。
お客様の笑顔を想う。
この仕事では、信託銀行を利用されるお客様と直接顔を合わせる機会はほぼありません。けれど、私たちが理想的なシステムを開発できれば、ファンドマネージャーは精度の高い投資戦略を立てられる。手動の作業を自動化できれば、もっと本質的な業務に専念できる。その先で、お客様の大切な資産を増やせたなら、たくさんの方の将来を豊かにしていけると考えています。今後の目標は、ITシステムの全体的な設計や構造を考案する「システムアーキテクト」になることです。現在は、社内外の教育制度を利用しながら、資格を取得しようと奮闘している真っ只中。これまで以上に影響力の大きなシステムに携わることで、世の中にもっと貢献していきたいと思っています。信託銀行やお客様のよりよい未来のために、理想をカタチにできる技術者になる。それが私にとって理想的な人生のように感じます。
休日の過ごし方
トライアスロンの大会に向けて、練習に励んでいます。4歳と0歳の子どもがいるのですが、上の子は私の職業がトライアスロン選手だと勘違いしています(笑)。子どもと一緒に過ごす時間は何よりも至福。職場の皆さんも子育てへの理解があり、私の場合は2ヶ月の育児休業を取得しました。